2012年4月15日日曜日

やばい、ぜんぶ愛おしい

ぐうぐう寝た のに 眠くて 昼に また寝た
夕方 なんだかまだ夢の中のまま
THAVに行く
パレードの絵をもっていくために 写真を現像して展示するために いく
少し涼しくなって 過ごしやすい
地下鉄を降りて 公館の駅から歩いてぼんやりしていると
「ちえ!」と呼び止められて みると Sandyだった!
香港からきた友達と タピオカのみながら遊んでいたみたい
今からTHAVに私たちも行くからー と言って 絵を半分もってくれた
THAVにつくと 沢山のボランティアとスタッフ なにかイベントだったようで
大勢のひとが「ちえ〜!」と言って 手をふってる
私もおお〜い と言う

ギャラリーに パレードを終えた歩く絵君を飾る おかえりなさい おつかれさま
壁にすっぽりおさまった絵は ひいひい言いながら徹夜で描き終えたときと比べて
たくましくなったような気がする 堂々としている気がする
最後のパレードの写真を現像して ギャラリーに貼った
3月のオープニングのときには 一枚の絵しかなかったギャラリーが
今はわたしの3ヶ月の体験とその表現で満ちてる
あと2週間で このギャラリーはまた 空っぽに戻る
はやい はやいよ サイクルが もっともっと このギャラリーを自分のものにしたい欲
あと3ヶ月いたら この空間はどうなるだろう
そういう欲がでてくるけど
それは もう 次のはなし

夜までなんやかや 作業して
スタッフが仕事おわるのを待って みなで TCAC (台北當代藝術中心)の展示オープニングに行った
行って色々はなしを聞いて ほんとうに全部繋がった
今年の横浜BankARTのレジデンスアーチスト 仕東くんが今運営をしているスペースで
THAVのタイ人アーチストカップルも今回の展示に参加している という情報だけしか知らなかったんだが 行ってみて 良かった
古めのビルを使ったスペースに32人のアーチストがごちゃあっと展示している
オルタナティブなスペース
色々なものが混ざり合っている
たくさん人もきていて 酒を呑んでいる
日本でわたしのまわりでよくある光景 懐かしい光景
TAVやTHAVのような場所は わたしにとってとても新鮮で わー こういうアートのあり方もあるのね!と思ってからはや3ヶ月
そこで日常のようなものを暮らしているから
こういう カオスなスペースをひさしぶりに見て 懐かしさと新鮮さがやってきた
きちんとお膳立てされた空間ではなく みなが一緒に でもそれぞれ孤独に真剣に表現をしているとわかる場
いっこいっこの作品というより その空間自体にはげまされるような場
なんだかおもしろくて じっくりゆっくり 味わった

みなおなかがペコパーだったので スタッフと一緒にご飯食べに行く
夜の街 歩いて しゃべって 笑って 自然
ごはん食べてまたTCACに戻って つづいている宴に参加
そのとき ロベッタにこのスペースのこと色々聞いた
今回の展示で このスペースが閉鎖されるということ
その理由は 政府が立ち退きを命じているからだということ

思い出したのが一週間くらい前に Sandyが 知って欲しいニュースがある といって教えてくれた
政府が強制的に立ち退きを命じて それに最後まで抵抗した一家のニュース
大きな話題となっていたみたい
そのニュースを読んで 日本でもこういうことはよくある というふうに感じて
教えてくれたSandyに なんだか偉いなあ きちんと向き合ってて と思った
でも今日 このニュースは決して他人事ではないんだ とわかった
大きな力が 個人のそれぞれの真剣を想像することなく 力を行使する
自分のあたまですこし考えれば なにがおかしいか すぐわかるようなことも
集団の理論や 利権 弱い個人の弱い部分をつつくことで 正しいようにすること

そして思ったのが 台北にいて 最近ずっともどかしくて やりばのない憤怒をくすぶらせている 原発のこと
Yahoo!ニュースである日突然 再稼働の文字をみたとき
なんであの流れからいきなりこうなったのか さっぱりわからなくてびっくりした
私が日本をでる前くらいまで
原発はこのまま徐々に全部とまるだろう と思ってた 当然そうなると思ってた
だってふつうに考えたらわかる
でも ふつうじゃない 個人のレベルじゃないなにかが 相当手強いってこと
それに対して いったいどうやってアクションすることができるんだろうって考えたとき
芸術っていう文字がちかちか光る
すごく小さい光なんだけど(だって芸術はどこまでいっても 個人からしか発せられないものだから)
でもだからこそ 集団の理論に惑わされない 小さくとも 少なくとも間違わない
そう思う
今日のこの展示が その 個人の真剣の集合だってことが よくわかって
いい展示だと思った 勇気を得た
この場所がなくなったとしても 作品はなくならないし アーティストはどんな隙間にだってはびこって つづけていくでしょう
現にこのスペースは タイにうつるんだって! 終わらせない意志 すごい
台北でも 新しいスペースを探しているみたい
そういうはなしを聞いて 人間個人のパワー!! 個々が一同に集まるときのすごさ!!
それはシステムになんか負けないぞ ぜったい と思った



今日はぜんぶが愛おしい
日常にとけ込みながら 色々知りながら まだまだ知りたいと思いながら
ぜんぶぎゅーーーーーーーってしたい


 

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