2012年4月4日水曜日

沢山の景色が混ざり合って新しいひとつの景色に成る それを見る

昨日はなんやかやヒートアップしたけれど ゆっくり寝て 朝 清々しい
今日は一日 明日のパレードの準備をゆっくりして
この 絵のパレードがなんなのか そして 明日わたし どういうことを大切に
パレードをやればいいのか やるひとに何を見せるのか 見る人に何を思わせるのか
朝からずっと考えてた
のんびりちくちく Sandyにあげる 歩く絵君の刺繍をしたりして 考えてた
スポンジボブ にでてくるキャラクター サンディ が Sandyのモチーフ
天気もよかったので 屋上で絵の撮影もした
 午後 みんなでごはんひさびさに食べたいな〜 とか思ってたんだけど
今日は 掃墓という祝日(日本のお盆みたいな日)で スタッフほとんどお休み
みな お墓を掃除したり 家族と過ごしたりしておるようだ
ちぇ〜 せっかくひさしぶりに時間あるのにな〜 など思いながら
ひとりで夕方まで スタジオにいた
このまま今日は誰とも話さずすごそうか と思ったけれど
いや 天気もいいし なんか食べにいこう ひとりで 散歩しよう 少し
と思い立って でかけた
近所をぶらつくつもりが あとちょっとだけ散歩 とかやってたら たのしくなってきて
いったことない通りをぶらぶらしてしまった
そしたら 500メートル先に夜市がありますという看板を見つけて
いってみよう!と思って更に歩く
祝日ということもあって 通れないほどの人でにぎわっている
たのしいなあ ははん と思いながらぶらぶらしていると 遠くからものすごい爆竹の音が聞こえてきた ん?と思って進んでいくと
びかびか光る御神輿みたいな車が走ってる お祭りだ!!
今日は清明節というお祭りの日だ と思い出して ついていった
そのとき景色が ぐるるんと渦を巻いて 長崎を思い出した
長崎ではお盆のとき 精霊流しがある
その年に亡くなったひとの魂を 家族や地域で見送るお祭り
木で作った舟にタイヤをつけて押しながら道を歩く
そして大量の爆竹を鳴らすのだ
薄暗くなった道に すごい音と煙 舟をみる人 ついていく人
小中高と過ごした長崎での景色とあのときの記憶が押し寄せてくる!
そしてこの清明節 龍踊りもある! やってくるのは舟だけでなくて 電飾で光る車
大きい人形 龍が乗った舟 など 種類も沢山
その様子はまったく 長崎の別のお祭り おくんち にそっくり!!
びかびか光る車は 池上本願寺のお会式みたいだ
そう!!いろいろな違う場所のお祭りが 一気に混ざって思い出されるかんじ
めちゃくちゃ興奮して 走ってついていっちゃった
なんかひとりで偶然これに巡り会ったのが嬉しくて 色々なことがあたまを巡って
おまつりっていうのがなんなのかわかった気がして 
それは それを見ているひとが その いつもの日常とは違う光景を五感で感じて
いつもとまったく違う目線で街を見る 自分が透明なただの魂になったみたいで
すごく解放される瞬間なんだって思った
べつになにかの宗教を信仰しているわけではないけれど
今ここが 台湾だとかわたしが日本人だとか体の重さとか日々のいろいろな考えとか日常とかがすっと消えて わたしは浮き上がるみたいに軽くなれたと思った
なんかすごく感動して 走って追いかけながらちょっと泣いた
どこまでもついていきたかったけど ぼおっとみてるうちに行列はどこかにいっちゃった
龍踊りをやっている少年たちのかっこよさとか 音楽をかなでているおじさんたちのすごさがまぶしい
みなが生き生きして 行列のひとは それぞれの役割をまっとうしていて
見ている人はすべて 透明な魂みたいになってその場にいる
あ〜〜 すごかった


で 帰り道 興奮しながらもすこしづつ街がふだんの風景に戻っていって
ずんずん歩きながら わかった
絵のパレードは こういうふうにやればいい
最初は せっかくみにきてくれるひとに ただ絵が歩くだけでほんとうに楽しんでもらえるだろうか とか 絵をずっともってくれるひと 大変で嫌にならないだろうか とか
わたしは率先して指揮をとっていくべきだろうか とか サービス精神に重点を置いて考えていたんだけど そうじゃなくて良い と思った
私は明日 パレードをする前に 今日のことを話したいと思った
そして 絵をもって歩く絵くんになってくれる3人には 龍踊りの少年みたいに
役割をきちんと認識してもらおう と思った
行列で演じる人が見る 普段とちがう景色を みてもらいたいと思った
そして 見に来てくれる人には いつもの景色にない 絵 がある風景を ただじっくりゆっくり自分のペースで見てもらいたい と思った
 それで十分だと思った

台湾の人にとって見慣れたいつもの街 いつもの景色に 普段とは違うものが 目に見える形で現れる その風景を 目でみてほしい
いつもと違う位置から見える景色をみてほしい と思う
私は その景色をみる人たちを見る
私の描いた絵が 街にどういう揺れを 描くのか見たいです

はじめにきちんと そのことを伝えたら あとはゆるやかにやればいいと思う
まだ色々不安はあるけれど たくさんの人が関わるイベントですから
はじまってみないことには 私の頭だけでは今はわかんない
わかんないことを 楽しみたい

天気が晴れてほしいんだけど どうやら明日は雨らしい
たぶん絵が濡れる…
絵を雨に濡らしたことはないなあ どうなるんだろう
それもこれも やってみないとわからない

きちんと人が いつもとちがう風景を眺めることができるように細心の注意を払いながら
一日たのしくやるぞお

今日 おまつりみることできて本当によかった
懐かしくて新しい 景色
同じと違うが同時にある 

よしっっ

!!!!!!!!!



 

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