2012年4月16日月曜日

雨の動物園 しっとりした一日

昨日から雨が降り続いていて 涼しい しとしととした雨
今日は朝から 台北動物園にいったのだ!!
Fishと待ち合わせて 寝坊して少し遅刻してごめん ケータイつかえないと 
遅刻の申し訳なさにリアリティがでるよね

雨だから人もそんなに多くなくて しかも 動物園というより
広いジャングルみたいな場所で 熱帯雨林の中を 散歩しているかんじが超たのしい
緑がむんむんにおいたつようで 色鮮やかなみたことない植物
榕樹の根からしたたる雨 ここはどこ…?と思った
ふたりして のんびり しとしと歩いて たまに猿とかフラミンゴとかカバに遭遇して
ほんとうに久しぶりに 動物園に来たなあ と思った


動物が目にはいってきたときに毎回驚く
その動き 目 しぐさ 声に 目をみはる
ずうっと見てしまうおもしろさ ひさしぶりの経験だった
動物園の人気者 コアラとパンダもみたよ
やっぱりパンダのおもしろさは格別っ 爆笑
パンダ自身はちっともおもしろくないだろうけど 餌をとりそこねたり
竹をむさぼり食ったりしている様子に ものすごくひきつけられる
だって 人間が中にはいってるみたいなんだよ
あんなおもしろな模様で まじめにご飯食べてて なにもかもがおもしろに見えて
それがかわいそうなかんじもして でもやっぱ可愛くて
とにかくなんであんな模様なのか さっぱりわからない
パンダをみていると すごく複雑な感情がいろいろ湧いてきて 目がはなせないっっ

やったら広い動物園を 雨の中ぶらぶらして あいまに色々おしゃべりして
思わず買ってしまったパンダグッズ そして 可愛すぎるけど使い道のない手袋
 そのあと市政府駅まで移動して ついこのあいだ絵のパレードをしたところなのに
もうなんだか懐かしい というか 夢だったかのようだ
でかいビルがどどーんと並んで キラキラキラッと光ってる中 パレードしたんだなあ
私の絵が

中華料理屋に入って 水餃子とか野菜とかおかゆとか麺とか食べながら 沢山話す
Fishのむかしのこと いまのこと わたしのむかしのこと いまのこと
日本のこと台湾のこと 生きるってこと 変わってくってこと これからのこと

とても良い時間だった FishがはじめてTAVに来てくれて出会ったときから
なんかずっと もっとたくさんゆっくり話したいなあ と思っていたし
何回か会ううちに Fishのこころのうちに 繊細で揺れているけど まっすぐなきもち
素直に大まじめに生きることに向かおうとする意志 それゆえにたくさん考えすぎてしまうやわらかーい心 みたいなものを感じ取っていて まだ20代前半の そういう子のもっているものを 壊さず きちんと受け止めたいし 励ましたい という老婆心みたいなのが
ここ数年たびたびでてくる
別に年上として説教する気はなくて その今の状態がすごく愛おしいなあ と思う
大切だ とも思うから そのことを肯定したい と思ってる 
なんもかもが 社会的に一線を引かれて 一番大切な時期に 自分のペースで深く考えたり 悩んだりすることがしにくくなっている今の日本の若者の状況がたまに悲しい
なんでも上澄みだけになってしまうような気がする
その原因のひとつは やっぱりシステムにあると思うけど
ほんとうにものを見ること や 考えること
問題を見ないふりして 楽なほうへなんとなく進むこと などは 結局 本人の問題だ
性格も生い立ちもなんもかも違うのに みんな一緒にせーのでやりたい仕事や生き方がみつかるわけがない いつまでも自分のあたまで考えつづけられることが だいじ
その思考を停止してほしくない
など わりとよく 思っている 私もそういう年になったのだね

台北に来て とくにそういう 今の日本のこと これからのことをつよく思う
具体的にはよくわかんなくて そのもわあっとした熱いきもちは Fishとおなじく
もどかしくって メラメラするものなんだけど このメラメラが 大切だと わかってる
育てていく このメラメラをね きちんと

そういうわけで 沢山はなしをしたあと 誠品書店という台北で一番大きな本屋さんへ行く
ここで 台湾の有名な絵本作家 幾米という人の絵本を2冊買った
前々からはなしは聞いていて知っていたんだけど Fishは文学少女なので
わたしも好き と言って いいやつを選んでくれた

今日この本屋に来たのは 目的がもひとつあって それは Fishに本をあげたいなあ と
思っていて その本を 何にしようか 最近考えていたのです
絞られた候補は 村上春樹の小説 と 風の谷のナウシカの漫画だったんです
で 今日一緒にぶらぶらして やっぱこっちだ!と思って
ナウシカの全集を プレゼントした
Fishびっくりしていたね いきなりで
でも たいへんに喜んでくれて わたしも嬉しい!
大切に 丁寧に 読んでください
ぜったいに 面白いから
二人してほっこりして そのあと台北駅でお茶飲んで おしゃべりして 帰ってきた

台北で絵を描くことを通じて出会ったたくさんの人と 今はもう 絵だけじゃくて
日常の ふつうのかかわりのなかで 何かを表現し合ったり できる
あと2週間 そういう日々を過ごしていきます

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