朝から 描いていると
ボランチアー 日本語学科のシャハンちゃんがきた
先週もなんやかやたくさんおしゃべりした子
シャハンちゃんが 「ちえさんの絵をみて 思い出したことがひとつあります」
というので聞いていると 「わたしのお父さんは プールで溺れて死にました」と言うので
ええええ!! となって 監視員はいなかったの!?と プールの監視員をしているわたしは仰天
どうやら 旅行先のシンガポールのホテルのプールで早朝ひとりで泳いでいたところ 溺れてしまったらしかった
ホテルのプールは 監視員がいないことが多い
そのときシャハンちゃんは3歳だったから その出来事はおぼえていないと言ってた
そして わたしが動揺していると
「でもわたしは泳ぐこともプールもすきです」と言った
わたしの絵が いろいろなひとがいて いろいろなことが起こっていておもしろいです
と言ってくれた
わたしは びっくりしたけど なんか 話してくれてうれしい と思った
午後 今日はテミーのドローイングクラス 最終日
テミーのドローイング帳は 今日が最後のページ
あらためて 一冊の大切な記憶のつまった ドローイング帳をみせてもらう
私とはじめて会った日に撮った写真と 「油絵の具はスローなマテリアル 私はスローダウンテンポが必要だ」というようなことが描いてあるページがなつかしい
2月3日だって まだ私が台湾にきて4日目だ
そのころの自分と 今の自分はもう違う だって中国語がすこしわかるもん
台湾のこともすこしわかるし 台湾のものを食べているもん
テミーも 出会った日から めきめき変化しているような気がする
今では やってくるボランチアーの子やお客さんと 非常に自然な表情で楽に接しているし
ボランチアーの中には テミーの絵がすきで テミーに絵をもらってよろこんでいる友達も現れた
わたしはほんとうに嬉しい
テミーは今 ほぼ毎日 夜の映画館でアルバイトしている
深夜2時ころ So many ポップコーンを片付けているらしい
ポップコーンがともだち って言ってた
それもこれも このあとわたしと一緒に油絵を描くために キャンバスを買うお金や
わたしと遊んでくれるためのお金を稼ぎたいということでした
テミーはほんとうに いつだって目の前のことに真剣なひとだと思う
臆病なのに大胆で 気持ちに素直で ともだちを本気で支えたいと願っている人だと思う
今日 わたしが このあと3月のおわりに 「歩く絵のパレード」の絵を一週間で三枚かかなくてはいけない ヒーーーっヤバい というようなことを言ったら
真剣な顔でドローイングしながら 「わたしはいつでもちえの側で応援してる」というようなことをサラッと言った
そのとき なんか あー台湾にきてほんとうに良かった と思って
感謝に似たきもちがドッパーーーンって溢れ出しそうになった
夕方 Miyaviとテミーと一緒にカレーを食べる
今週の土日は TAVのオープンスタジオがあって アーチストの部屋が全公開!
わたしは 絵がスタジオにないので カレーふるまいます というプラン
美味しいものを 振る舞いたい
夜 テミーが わたしのために ドローイングクラス最後の絵を描いてくれる
これは わたしの持っている絵のための資料集をもとに 描かれた絵
海の底みたい
ありがとうテミー この次は 油絵クラスで 油絵に初挑戦!!たのしみだなあ
テミーも帰ったあと
もくもく描いていると どやどや人がやってきた
どうやら この週末にあるオープンスタジオのときのボランティアの説明会だったらしい
15人くらいきて MIyaviや楊さんが わたしの紹介をしてくれる
最近 ボランティアーのひとが みな わたしの絵について 活動についてきちんと説明してくれる わたしが全員に説明したわけではないから
きちんと情報が共有されているし わかってくれているんだ 嬉しいなああ
ところで オープンスタジオのためだけにこの人数のボランティアー募集って どれだけ人くるの?と聞いたら 一日に300人くらいくるよ と言われてヒー
わたし カレーどれだけつくればいいのだ
流行ってない中華料理屋の店主みたいにタバコふかしながらのんびりできるかと思ってたけど 一日中カレーつくってる人 になるかもしれない
たいへんだ が 面白そうだ ふむふむ
その後 可愛いロベッタや 顔なじみボランチアーや Cindyも絵をみにきてくれたので
わーいっていって 写真撮ったよ
みな おそくまでお仕事 辛苦了!
今日はこころが 揺さぶられた そしてそのあと ひとり絵を見ながら
なにかが腑に落ちた
ストン
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